11月10日発売
表紙はkaoの鉛筆画 ~花言葉を奏でる~
アイルランドの幻想作家、ロード・ダンセイニを我が国において、はじめて
本格的な翻訳紹介を行い、大正期におけるアイルランド文学降盛の一翼を担った、
歌人、片山広子。
松村みね子名義の訳業には、フィオナ・マクラウド短篇集「かなしき女王」や
「シング戯曲全集」「ダンセイニ戯曲全集」などが知られています。
また、晩年の芥川龍之介や若き日の堀辰雄との軽井沢での交流も有名です。
片山広子とその娘宗瑛への堀辰雄のロマンチックな感情は、初期作品「ルウベンスの偽画」「聖家族」に結実しています。
近年、月曜社からエッセイ集「灯火節」や歌集「翡翠」「野に住みて」が復刻刊行され、片山自身の業績は見直されつつあります。
他方、松村みね子名義の訳業は、刊本の殆どを沖積舎から復刻されているものの
多くが雑誌掲載のままであり、訳書「船長ブラスバオンドの改宗」に至っては最近まで
存在を忘れられていたりするなど、いまだ全貌は明らかになっておりません。
「片山広子翻訳拾遺」は、こうした単行本未収録の訳業および入手困難な刊本を復刻し、片山の訳業再評価へとつなげるための試みです。
「松村みね子訳詩集」限定100部
表紙:kao「花言葉を奏でる」(鉛筆画)
巻末エッセイ:佐藤弓生(歌人)
解説:未谷おと(ダンセイニ研究誌「PEGANA LOST」主宰、同人誌「片影」編集長)
予価:2000円
販売先
東京:西荻 盛林堂書房
http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/
京都:ポエジウム・ブックシェルフ
http://www.poesium.info/bookshelf.html
ネット販売は、マルドロールさんを予定
http://maldoror.web.fc2.com/